初めてのプロジェクトを振り返って

 

 

10月に納品し、初めての職場がひと段落つきました。

いまは別のプロジェクトに異動し、テスト観点の作成から取り組んでいます。

(とても難しくて奥が深いので毎日頭を悩ませています。むむむ、、、)

しかも前プロジェクトよりも規模が大きくて、初めてのテスト観点作成なのでてんやわんやです。

DBたくさん参照してるしデータ出るのに数日かかったり電文何個も飛ばすし機能4つくらい経由するしで、まずこの機能の一番大切なとこがどこなのかピンとこないし、そもそもとしてフローの全体を理解するのに追われています。

こんな機能が自分の担当分だけでも20個くらいあるんですよー!

文系ポンコツウマンには大変です。

まだ忙しくないけれど、精神的に追い詰められていてよく眠れます笑

業務(機能の処理内容)を理解するのによい方法とかありましたらご教授頂きたいです!

 

そんな悲鳴はさておき、今回は新人初プロジェクトの振り返りをしたくて記事を書き始めました。

 

では早速振り返っていきたいと思います。

 

~6月~

・まだ慣れないスーツに袖を通し、初めましてのご挨拶をしました。

・上司からQAについての資料が連携され、よくわからないまま大切そうなところをメモしていました。「ブラックのテスト→境界値、限界値、エラー推測、デシジョンテーブル、状態遷移テストとか」と書いてあります。今でこそどういうテストなのか概要を説明できますが、当時は何もわかりませんでした。成長!!

・「設計レビュー←レビュー参加、テスト計画→テスト項目作成→テスト実施→品質分析、評価(各段階でレビュー実施)」とメモしています。ここもよくわからないけどメモしたようです。

・メールの書き方やショートカットキーとか教えてもらいました。それこそctrl + sとか。最近はctrl + tabキーを連打するようになりました(?)

・テストケースの作り方を学習しました。設計書の読み方やそれぞれの単語の意味、探し方から始まり、正常系、異常系とは?とかzz9とかXやNとかデータ型の意味とか初歩の初歩からのスタートでした。教える側も相当大変だったと思います。ありがとうございます…!

・プロセスQAとはなんぞや?の勉強会が開かれました。プロセスQAとは、「中間品質検査のことで計画通り作ってるか、作業品質上げて製品の品質上げようぜ的な」ことのようです。CLに基づいてチェックしますが、CLの単語の意味からCLの内容すらもよくわからず聞きまくりました。

・上記の勉強会でQAとは?についても少し触れました。

納入後に発生した不良の責任はQAにある

QAは専門職。1年目でも10年目でもQAである

とても重い言葉です。この時、もっとQAについて勉強しよう、スーパーQA目指そう、という気持ちが芽生えました。

・テストケースをひたすら作りました。まわりの先輩方に何度も聞きながら作り、何度もレビューをお願いして作りあげました。テスト観点とかある事さえ知らずに作っていました。観点を説明中に注入してくださっていたのでしょう。テスト観点の存在を知ったのはプロジェクト最終日の引継ぎ最中でした!

 

~7月~

・テスト実施のため環境の構築から操作方法など勉強しました。

SQLでデータの探し方も勉強しました。

・最初のテストでは項目数のうち何%を消化してね、つぎは〇%、製品検査で残り全部というような決まりがあり、それに従ってテストをしていました。ただまだ慣れていなかった私は画面表示ばかり確認していました(最初のテスト段階ではそれで項目数はクリアできるため)今回の私の敗因はここだと思っています。というのもテストの早い段階で指示操作のテストをしていたらバグが早くに見つけられたからです。

・バグ票の書き方を学習しました。「5W1H」を意識して書くことや、書く前にリーダーに事象を確認してもらうこと、エビデンスの取得方法など学びました。でも、「システムエラー」などメッセージが出力されてもそれがバグなのか操作ミスなのか自分では判断がつかず、先輩に聞きまくりました。聞きすぎて先輩の進捗を止めてしまい、周りから怒られました。じゃあ教えてくれよ!聞いてもわからないから別の人に聞いてって言うじゃん、ならわかる人に聞いたほうが早くない?と社会の難しさも学びました。

・テストについての勉強会が開かれました。

「設計のテストは設計通りかを、QAのテストは要件通りかを確認する。」

「設計書通りに動くことの確認が検査ではない。要件に記載されていない部分でも実用を考えて作られているか?要件として顧客が求めている事の通りに動くか?を確認する」

(つまりQAは頭を使って仕事しなくちゃだめ)製品検査では業務間や他システムとの連動、接続を確認。常にログを出し検査。エラーはすぐ確認。何が原因で落ちている?感度高めに。実際に動かして気になる部分があれば確認する、実際に触っている際に思いついて動かしたほうが不良の発見に繋がることの方が多い(とても痛感)自分の担当部分だけに特化しない、などなどお勉強しました。

・電文の確認方法を学びました。カレントディレクトリの移動とかツールを使って電文を抽出できるようになりました。

 

~8月~

・引き続きテストを行っていました。担当機能からバグが出まくり、項目消化予定数から‐300とかになっていました。休日出勤もしました。課長さんが差し入れを下さり、休日出勤も悪くないと思いました。

・修正を行ったというのでやっと進捗回復できる、、、と淡い希望が潰えました。1つの機能のAの処理がバグになりBとCが検証できず→Aを修正、確かに動く、じゃあBの操作を...エラー!→Bを修正、確かに動く、AからBそしてC...エラー!(まじかぁ)そんな感じでした。病みました。

 

~9月~

・引き続きテストをしていました。周りから同情されるくらい自分の担当機能でバグが発生し進捗が進みません。病み期も継続していました。

・やっと機能について理解が深まり、勘でバグを叩きだすようになりました。通勤の行き帰りも昼休みもずっとテストケースを考えていました。台帳上では担当項目1400くらいだったけれど実際には2000くらいは叩いてそうなくらいテスト漬けでした。おそらく、アドホックテストに当たるのでしょうか、今までに上がった指摘を参考にしたり、誰もがそんな操作しないだろうという操作を考えて叩いていました。探索的テストと呼べるほどの知識や経験もなく、何となくバグが出そうという勘だけに頼っていたためアドホックテストとしました。探索的テスト、したくない??

・人見知りを脱出し周りとそれなりにうまくやれるようになりました。コミュ障はもともとですごめんなさい。

 

~10月~

・納品まで1か月を切ったのにまだまだバグが出続けます。私の進捗も依然マイナス⁻をキープしたままです。作業が進まずいつまでたっても品質基準に満たず製品検査段階になりませんでした。

・ドキュメントについても指摘があがり、誰もが正しいプロセスで目指した品質の良い製品を作り上げたとは思っていなかったでしょう。作業品質が悪いのです。同じ轍を踏まない為にどうQAは関わっていけばよいのかは、今後の自分の課題となりそうです。

・最後2週間あたりで製品検査となり、自分たちが担当した機能だけでも今まで上げたバグの修正確認も含め項目数は1000を超え、私の所属するチームはテストケースを作成しては確認の毎日ほぼ終電帰りのカオスな現場となりました。それでもバグは出現します。修正は間に合わないので納品後対応というよくわからない状態になりました。よくある事なのでしょうか。

・打ち上げと称して飲み会がありました。とてもお仕事ができて明るく楽しい人達ばかりでいつの間にかこの職場がとても大好きになっている私に気づき、あと少しでお別れという寂しさと先輩のようになりたいというやる気でごちゃ混ぜになりました。尊敬する課長から「指摘一番挙げたで賞」と「次期プロジェクトで戻ってくるの待ってるよ」の言葉をもらいました!病んだかいがあったぜ!!(違う)

・最後一週間で指摘の修正内容がドキュメントに反映されているか確認しました。件数がとても多かったのですが、そりゃ指摘がたくさん上がれば修正もたくさんありますよね、このプロジェクトを成功させるにはどうしたらよかったのだろうと考えていました。でもどう考えても前からQAとしてはプロセスとか守ってねと指摘していたのに、直さなかったら無意味ですよね、QAは舐められちゃいけませんし舐められないように技術を磨いたりや製造側とうまく関係を構築しなくちゃいけません。難しいねQA…

・最後の一日で出荷検査を行いました。あるべきドキュメントが揃っているか、体裁はそろっているか、赤字とか修正跡が残っていないかなど確認しました。チームみんな何百ページも確認しました。本当はプロジェクトの反省会とか予定されていたはずですが振り返る暇もなく期限に追われていました。10分程度で残るメンバーに引継ぎをサラッとしました。後日今もお付き合いのある方々と落穂でも種でも拾いに行きたいところです。

・お世話になった方々にご挨拶をしました。プロジェクトを離れる人、残る人、みんなにご挨拶しました。無理ゲーと言われる職場でしたが、そこで出会った先輩方は素敵な方ばかりでみんな大好きなのです。次のプロジェクトを納品まで1年ほど担当した後、次期プロジェクトとしてまたこの現場に戻ってくる可能性が高いのですが、残る方々から「次の職場でも頑張ってね!また戻ってくるの待ってるよ!」の言葉がとてもうれしかったのです。

 

~まとめ~

初めてのプロジェクトは、長年QAとして働いていた人でさえ「こんな密度で仕事したことない」と言うほどいろいろ大変なプロジェクトでした。そんなところへパソコンの操作すらろくにわかっていない新人がポイっと放り込まれたわけですが、たくさんの良い先輩に囲まれて手取り足取り教えられ、なんとか自分の仕事をこなすことができました。

いつも私は何もできないポンコツだ。と劣等感に苛まれ、戦い、何とか自分を保っているのですが、今思い返してみると4月の新人研修でITとは、社会人とは何ぞやを学んでいた時の私より、6月に配属されQAとは何ぞや何する人??の時の私より、うんと成長していたことに気が付きました。それも優しい先輩としょうもない話もできるくらい明るく話やすい環境があったからだと思います。

思い返してみれば、良い職場だったなぁと感じています。

そして、初めてのプロジェクトでは「いつか私もこんな素敵な先輩になりたい!」と思えるカッコいい先輩方にたくさん出会えました。

追いつくには何十倍も何百倍もの努力を何年も続けて、やっと少しだけ近づけるのかな、というくらい果てしなく遠い存在ですが、いつかきっと追いついてみせます。

私が先輩たちを見て、すごい!カッコいい!とドキドキように、「あんなQAになりたい」そう思われるような先輩になりたいと思います。

スーパーQAとなるその日まで。長い旅の始まりです。

 

 

 

 

P.S

 

もしかすると、プロジェクトで共に働いたことがある方でこのブログに出会った方はもう私が誰だかお分かりになっているかもしれません。

先輩、たくさんお世話になりました。

お仕事ができて、お人柄も素敵で、私がなりたい社会人像ってこれだ!なんて勝手に尊敬していました。もちろん今もですが!!

またどこかで一緒に働く機会があるかもしれません。その時にはもっともっと成長して安心して1QAとして仕事を任せられるようになっているはずなので、またどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

そしてリリカルさん、6月からQAとはどういう職種なのかも、ITスキルもない私に始めの1歩から手取り足取り教えてくださり、本当にありがとうございました。すぐ頼るし何回も聞くしこんなこともわからないのかなんて思っていたかもしれません…そんな私もまだ完璧ではないもののテストケースを考えたりバグを自力で見つけたり設計書を読んで理解する事が出来るようになりました!リリカルさんのおかげでQAって楽しい、奥が深いと感じ、この仕事に興味が湧きました!

チームのリーダーがリリカルさんで本当に良かったです!

今はまだ教えていただいている一方ですが、まずはJSTQB FL取得して、技術書もたくさん読んでいつか熱い議論を交わせるように知識を蓄えている最中なのでもうしばらくお世話になります!

 

またイベントでお会いするときも多々あるとは思いますが、これからもよろしくお願いいたします!